パチンコ店に於ける装飾とは必要なのでしょうか?
実際にいろいろな店舗を見てみると全く装飾をしていない店舗を私は見たことがありません。
どの店舗を見てもそのボリュームは違いますが、何らかの装飾を取り付けてあります。
装飾がないと、営業できないのか?そんなことはありません。では何故装飾が必要になるのか。
それはパチンコ店がエンターテイメントとしての役割を担っているからだと思います。

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定番装飾

昔から使われており、今でも使われ続けている装飾はたくさんあります。
私たちは定番装飾などといった言い方をすることがありますが、昔からよく見る、どこにでもある装飾品ということになると思います。
昔を一体どこに設定するのか、ここでは10年前と比較してみましょう。
約10年前、店舗装飾に欠かせないものは「のぼり」「三角フラッグ」「プレート」この3種が代表的でした。
これらは今でも活躍している装飾品です。
順番に見ていきますと、まず「のぼり」。これは屋外で有効な集客アイテムの1つです。他業種でもたくさん使われています。
大きさの違いや、最近では型変化、素材変化もたくさん出てきました。
屋外に設置することで通行人や、車移動をしている方々へのアピールに使われます。
こののぼりの利点は風に揺れるという点です。メディアの特性上(ポンジがほとんどです。)風になびき、動きが出ます。この動きがお客様の目にとまり、アピールするにちょうど良いと言われています。やはり人間ずっと止まっているものよりも動いている物へ目がいってしまいます。
次に「三角フラッグ」。これは島上装飾の定番ですね。今でも多くの店舗で見ることができます。コース案内、レート案内、機種案内など、島上の空間を有効活用するために最適とされてきました。現在はいろいろな型変化、素材変化で装飾の中心を担っています。
このフラッグの良さというのも、のぼり同様、その動きです。空調などにより店舗内でも空気の流れはあります。それに乗ってゆらゆらと揺れてくれるのです。メリットは先程と同様人間の視認性です。やはり動きのあるものへと視線が行ってしまう。
最後に「プレート」。これも現在たくさんいろいろな用途に用いられています。機種アピール用の幕板プレート、スペック用のプレート、箱差し、交換札などなど。挙げればキリがありません。ラミネーターの普及により、デザインさえあれば店舗で印刷し簡単に、安価に作ることも可能です。また業者を使ってオリジナルの型を作る場合も、以前は型から制作する必要があり、型を作るだけで結構な経費がかかったりしたものです。今ではフリーカッターなどの普及により、基準サイズ内であればほぼ自由にデザインし、それを製品化することが可能です。
私自身、かつてはこの型代というものに頭を悩ませたものです。新しい型を作る場合、大量発注であるなら、その型代の負担も1枚あたりに換算すると問題なかったのですが、少量発注で新しい型となった場合には、その型代が提案の中で重くのしかかっていたのを覚えています。

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装飾の立体化と大型化

次に大きな流れとなった装飾が立体的な装飾です。
定番の装飾はその大きさの変化、素材変化、型変化によって変わってきましたが、これとは別の流れで、立体的な装飾、オブジェ系と呼んだほうが分かりやすいでしょうか?この流れが来ました。
この要因の1つが店舗の大型化があると思います。
少し前は設置台数300台~500台くらいの店舗が多く見られました。以前は500台もあれば『台数の多い店だな。』と思った程でしたが、1000台クラスの店舗がどんどん増えてきました。また、店舗自体の構造もより空間を大きくとって、ゆったりした造りが主流になりました。また島上から天井までの高さも余裕のある店舗が増えてきました。
昔ながらの店舗を見てみますと、通路も狭く、台間も狭い。限られた空間にできるだけ台をたくさん取り付けることを考えた造りが多いと思います。それとは真逆の建物が増えてきました。
それを考えますと簡単ですよね。単純にスペースがたくさん出来たわけです。
これまでは三角フラッグを取り付けるだけで、ボリューム感が出ていたのに、これだけでは全くボリュームが出なくなった。
そこで登場してきたのがオブジェ系の装飾です。
これは店舗の入口、コース入口、島上などに多く見られます。
例えばコースの入口に『マリンちゃん』が立ってたり、島上にジャグラーのピエロが座ってたりというものです。
迫力はかなりのものがありますよね。
弱点を言ってしまうと、その納期的な問題でしょうか。
なかなかこういった装飾品を量産化しているメーカーさんも少なく、いざ、作るとなったら店舗オリジナルのものが多いのではないかと思います。図面の設計から仕上げまで、大きさにもよりますがやはり1ヶ月以上はかかることが多いように感じます。
また、こういった技術を持った職人さんの数も多くはありません。そういった面も今後の課題として残っています。

このオブジェ系ともう1つ主流になったのがモニター系です。床置きや島上に設置されたサイネージモニター等が代表的です。
これらの設置を可能にしたのもそのスペースによるところが大きいと思います。
それに加えて動画を再生することでの動きの演出。最初に述べましたフラッグの動きの視認性ではないですが、やはり動きに目を奪われがちになります。

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LED装飾

最後に現在主流となっている装飾の1つがLEDです。
光の演出が従来の装飾に加わってより効果的な演出を行います。
現在の店舗を視察しますと、多くの店舗でこのLEDを使用した装飾を見ることができます。
ポスターパネルのフレームがLEDになっていたり、妻板や、幕板にLEDを取り付けてある場合もあります。
特に店舗を薄暗くしているスロット専門店などでは積極的に導入されていますね。
私の見た店舗では全コースの島上にLEDのチューブライトを取り付けてありました。そして天井は全面鏡貼りです。
このLEDの光と天井の鏡の反射によって、光の演出を行っています。
またLED自体も発光変化が100種類もあるそうで、常に変化に富んだ光の演出が可能になるのだそうです。
他には何も装飾しなくてもいいんじゃないかと思うくらいのボリューム感が出ていました。
LED装飾はまだまだ進化していくと思われます。どんなアイテムが出てくるか非常に楽しみですね。

まとめ

ベーシックな物から最近主流になりつつある装飾品まで私見を混ぜながら述べてきましたが、これらを全部使えばいいのか?そういうわけではありません。やはり店舗の大きさ、主力はパチンコなのかスロットなのか、お客様の年齢層はどのあたりの方が多いのか、近隣店舗などいろいろな条件、状況を考慮する必要があります。
パチンコがメインなのに、スロット専門店のような装飾をすると違和感が出ると思いますし、その逆も然りです。
やはりお客様に何を伝えたいかが1番ではないかと思います。
これがぶれてしまうと何をやっても意味がなくなり、コストをかける必要がなくなってしまいます。
装飾ありきの考え方ではなく、何を伝えるためにはどの装飾がベストなのか。その辺りを考えながら店舗装飾を吟味していくと良いものが出来あがるのではないでしょうか。
我々も常に新しい装飾品に注力し、皆様へご提案していくことができればと考えております。