圧迫する業界規制

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ここ数年、業界の規制がかなり厳しくなっています。(これまで何度か述べてきたことなんですが。)
私自身十数年前ホール経験があり、またパチンコユーザーとしてもこの業界に親しんできました。
様々な規制は昔からずっと続いています。ただ、昔は規制があれば緩和もありました。(いわゆるアメとムチ状態です。)
だから、良かったのだと思います。

最近は規制の連続ですよね。高射幸機の設置比率制限、撤去指定など。パチンコ、スロットともに挙げればキリがありません。

で、今最もタイムリーな問題がみなし機問題ですよね。
そもそもの問題として、みなし機はOKなのかどうか。クライアントにいろいろ聞いてみましてもグレーという答えしか帰ってきませんでした。
機械は最初の3年の検定期間を過ぎようとすると認定を受けもう3年ホールで活躍する。当然3年もたない機械もたくさんあるのですから、どちらかといえば良い機械をそのようにホールは使っていくのだと思います。
で、みなし機なんですが、その認定機関を過ぎても現在ホールで活躍している(設置されている)機械のことを指すのだそうです。

あるホールの店長が言っていました。「車検の切れた車に乗っているようなもの。」分かりやすいですね。
今までは暗黙の了解?で皆さん使用していたのですが、これを問題として平成30年1月31日までに撤去するということが今回の内容なのだそうです。
都道府県によっては完全撤去、設置比率に〇%以内までに抑えるなど、まだまだはっきりしない部分も多い様ですが。

小さなホールの存続の危機

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このみなし機の撤去。「古い機械を外せばいいんだよね。」こんな簡単な言葉では片付けられないようです。
それはこの撤去した機械に代わる新しい機械をホールは準備をしないといけないからです。
全て新台を購入して補充に当てるということはないでしょう。その大多数は中古機の購入となるはずです。
今、その中古機の価格相場がとんでもなく上昇しています。
当然、需要と供給の原理で、今まで見向きもしなかった中古機も、今回のみなし機の撤去によりその需要が高まり、価格が上昇する。当たり前のことなんですが、これが更にホールへの打撃となってしまいます。
特に、低貸しをメインとしているホールでは、多いところでは半分以上がこのみなし機に該当する場合もあるようです。
一体どれだけの費用がかかるのでしょうか。
本当に小さなホールでは営業の存続が危ぶまれます。

これも以前聞いた話なんですが、ここ最近の急激な規制の連続は東京オリンピックの影響が大きいのではないかというのです。
東京オリンピック開催までの約3年でパチンコ店をできるだけ減らしたいのではないかと。
オリンピックが開催されれば様々な国々から観光客が日本へやって来ます。
その時に例えば駅前のパチンコ店に平日の朝から晩まで遊技客が居る光景を外国の方に見られてしまう。この情景を良しと考えていない方々は、この光景をできるだけ減らしたいと考えているはず。こんな話です。
ただ、現実問題として、パチンコ店の数は減っています。これに歯止めをかけることができるのでしょうか。

前倒し認定

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更にホールに追い打ちをかけているのが、前倒し認定と呼ばれているものです。
法改正により平成30年2月1日より認定自体がなくなるそうです。と、いうことはどんなに良い機械であっても3年の検定期間が終わればホールから撤去されてしまうということです。
今回のこの処置は現在検定期間中の機種に認定を前倒しで行うということです。
本当に今回だけの特別処置で、法改正前に現行機種の寿命をできるだけ長くしておこうというものです。
例えるなら、現在発売されて1年の機械があるとします。法改正後は認定がなくなるので、この機種の寿命はあと2年になります。
そこで、今回の前倒し認定を行えばあと3年使えることになるので、その機械の寿命は合計4年ということになります。
当然、この前倒し認定タダではありません。1台数万円程度かかるそうです。
ホールとしてはみなし機撤去を進めると同時にこの前倒し認定を利用して長く使えそうな機械を選定し認定を受けていかなければならない。
とんでもない費用が掛かってしまうことでしょう。

認定を受けるには機械がホールに設置されていることが条件なんだそうです。
ここ最近の様々なホールの入替状況を見ていて、少し前の機械で、そんなに人気もないような機械を敢えて再設置しているホールがいくつも見受けられました。最初はなんでこんな入替をするのか不思議に思っていましたが、要はこの前倒し認定を受けるために再設置しているんだとようやく気づくことができました。

また、上記とは別の規制でスロットの30%の比率規制というものも並行して行われています。
5.5号機と呼ばれる機械のホール設置比率をスロット全体の30%に抑えるというものです。(これも都道府県によって、その数値や期限などに差異があるようです。)5.5号機はスロットにおいて主力機種のほとんどがそうです。売上の多い主力機種を30%に押さえるということは死活問題になってきます。

これも最近気になっていたのですが、リニューアルオープンと称してスロットを増台しているホール意外と多くないですか?
これも私自身不思議に思っていました。今後出玉性能の劣る機械しか出ないスロットをなぜいま増台するのか。
答えはスロットの台数を増やすということは、30%に収まる台数も増えることになります。
主力機種の設置数を出来るだけ多く残すための方法だったんですね。

私は代理店として業界に関わっていますが、この10月から非常に業界の動きが鈍いなと感じておりました。
その背景には上記のような様々な規制が関係しているのだと分かりました。